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9月
20
DIARY

national stadium

こんにちは

夏の暑さも和らいで秋のおとづれを感じる今日この頃です

気温の変化に夏の疲れが出て、体調を崩しやすい時期となりますので皆様お気を付け下さい

 

そんな中でまだ熱い場所、国立競技場について

東京の中心にある国立競技場は、

2021年の東京オリンピック・パラリンピックの舞台として世界中の注目を集めました

建築家・隈研吾氏が設計を手がけ、単なるスポーツ施設にとどまらず

「人と自然をつなぐ建築」として高い評価を受けています

 

新しい国立競技場の特徴のひとつが「木のスタジアム」というコンセプトです

全国47都道府県から集めた木材をスタンド庇の外周に使用

日本建築に伝わる「軒庇(のきびさし)」の美しさを現代的に表現

組木細工を思わせるリズム感のあるデザイン

木の温もりと自然の柔らかさを取り入れることで、

巨大建築でありながら親しみやすさを感じられる空間になっています

 

また、風が抜けるスタジアムと呼ばれるほど、自然環境を活かした設計が特徴です

屋根の隙間から風を取り込み、場内の空気を循環

冷房エネルギーの使用を抑え、省エネ効果を実現

夏季でもスタンド内の温度上昇を軽減

最先端の空調設備に頼りすぎず、自然の力を利用する「パッシブデザイン」が導入されています

環境に優しい屋根構造

大屋根は鉄骨と木材を組み合わせたハイブリッド構造

木材利用による二酸化炭素固定効果

高強度かつ軽量な設計で建材使用量を削減

太陽光を適度に遮る庇が観客の快適性を確保

 

建築資源の有効活用と環境配慮を両立した先進的な屋根となっています

 

都市と緑をつなぐスタジアム

外周には約47,000本もの樹木が植栽され、周囲の神宮外苑の景観と一体化しています

歩道沿いの緑は季節ごとに表情を変え、訪れる人々を迎え入れます

国立競技場は、巨大スタジアムでありながら

「自然と共生する建築」のモデルケースといえる存在です

木の温もり、風の流れ、緑の景観

そこには、これからの都市建築が目指すべき持続可能な未来の姿が映し出されています

世界陸上は各種いよいよ決勝となりますが、

皆様も是非足を運んでみて下さい

 

LE Osakabe

2025-09-20DIARY