9月
23
DIARY

misawa city

こんにちは

残暑も和らぎ、過ごしやすい日々が続くようになりました

日の入も早くなり、秋の訪れを感じる今日この頃です

 

本日は先日のサーフトリップについて

向かう先は青森県三沢市

 

三沢市といえば太平洋無着陸横断飛行が有名です

大正から昭和の初め、世界は冒険飛行の全盛期
リンドバーグが太西洋単独無着陸飛行に初めて成功したことを機に、長距離飛行に賞金が懸けられるようになりました

「世界一周早周り飛行」と「太平洋無着陸横断飛行」がパイロット達の挑戦目標

当時の飛行機では長距離を飛ぶことが困難な上、濃霧や厳しい寒さに耐える技術もなく、北太平洋を飛ぶことはまさに命懸けでした
アメリカのタコマやシアトルから東京を目指した挑戦はすべて失敗し、三沢市からの挑戦も4度失敗が続いたそうです

 

三沢市からの挑戦は

偏西風の影響で日本から東へ飛ぶルートが最適
最短の飛行ルートとなる
淋代海岸は粘土と砂鉄が混じった砂浜で、固い地盤が重い長距離飛行機の滑走路に最適
などのメリットがあります

1931年10月4日

アメリカ人パイロットのクライド・パングボーンとヒュー・ハーンドンが

単発プロペラ機ミス・ビードル号で、三沢市の淋代海岸を飛び立ちました

目的地はワシントン州スポケーン

しかし、濃い霧に包まれており着陸を断念

続いて同州西部にあるパスコへ向かうも雲に覆われ、またも着陸を断念

パイロットの母や兄弟が住み、地形についても熟知していたウェナッチを次の着陸地点として、ウェナッチへ引き返しました

飛行時間41時間10分後、ミス・ビードル号は米国ワシントン州ウェナッチ地区に着陸し、世界初太平洋無着陸横断飛行を成し遂げました

機体を軽くするため離陸直後に車輪まで外し、決死の覚悟です

 

三沢市民は過去の挑戦全てに滑走路の整備や宿舎の提供を無償で援助しました
凶作飢饉や昭和恐慌など、生活が困窮する中でのこと、人々の優しさと絆が

人類初の快挙を生んだといえます

パイロット達は小比類巻村長宅の襖に寄せ書きをし、感謝の気持を伝え残しました
また、市民に敬意を込めて「フレンドシップビーチ」「インターナショナルエアポート」と直筆で残しています

 

 

この太平洋無着陸横断飛行の発着地ということを契機に、離陸の日を記念して50年後の1981年10月4日にウェナッチ市と姉妹都市を締結しました

 

太平洋無着陸横断飛行への挑戦がつないだ三沢市とウェナッチは、イベントやホームステイなど現在も交流が続いています

 

 

 

次回はトリップや食についてご紹介致します

 

DB Osakabe

2023-09-23DIARY