収穫の秋~お米~
もう新米は食べられましたか?
10月・11月になると、心がそわそわしてしまう季節です🌾
秋は収穫の時期。私の故郷、宮崎県三股町も、鹿児島と宮崎の県境に位置し、美しい水と豊かな自然に恵まれ、農業や稲作が盛んな場所です。
実は私、昨年まで農業に携わり、稲作をしていました。トラクターや田植え機を操り、汗水流しながら土と向き合う日々を過ごしていたんです🚜
田んぼの季節は3月頃から始まります。土を耕し、栄養を加え、田んぼ全体に肥しが広がるように何度も耕しを繰り返し、5月中旬には水を入れて、地面を整える作業に取り掛かります。その後、昨年収穫したもみを選び、苗を育てる準備を始めます。5月下旬から6月上旬にかけて苗を植え、育て上げた稲が黄金色に輝くこの季節に、ようやく収穫のときを迎えます。
我が家は「掛け干し乾燥」で稲穂を干す方法をとっていたので、収穫後は稲を束ねて掛け、2週間後に干した稲を脱穀してようやくお米が完成します🌾
祖父が倒れてから5年、見よう見まねで母と一緒に稲作を続けてきたんです。毎週末の外出先は田んぼで、季節を感じながら土に向き合う日々でした。大変ながらも、充実していました。娘も泥まみれになりながら、自然と向き合っていて、タフに育っている気がします(笑)
しかし今年、東京に引っ越してきたこともあり、稲作を一旦お休みすることにしました。そんな年に限って米の不作が続き、スーパーの棚からお米が消えたり、大阪の友人からも「孫のお弁当にお米がない」と連絡をもらうなど、日本中で米不足が問題に。自分の稲作を休んでしまったことに、少し後悔も感じています。
この季節になると、どうしても収穫の時期を迎えた田んぼが懐かしく、次の年にまた挑戦したい気持ちが湧いてきます。しかし、現実として稲作は赤字のことも多く、飛行機代もかかるので簡単には決断できません。でも、祖父が守り続けてきた田んぼや、私たちに美味しいお米を届けてくれた畑を手放すことには大きな抵抗があります。
来年はどうするのか、まだ悩みの中にいますが、祖父の思いを引き継ぎ、田んぼと向き合う日々をもう一度取り戻すか、心の中でじっくり考え続けたいと思います。
yamaguchi