
風情を感じる文化の日
こんにちは!HRの Cho です。
本日11月3日、文化の日。
学生のころは「祝日だ!よっしゃー!遊びに行くぞー!」くらいのテンションでしたが、
社会人になってから、この日を少し違う角度で感じるようになりました。
……なんて言うと、急に真面目な人みたいですが(笑)
そもそも文化の日とはどんな日なのか?
ってなる方も少なくはないと思います。
文化の日とは「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」。
日本国憲法が公布された日でもあり、
“文化”という言葉の奥には、 人と人との思いや、
日々の暮らしの積み重ねが込められている気がします。
日本のこの季節の文化と言えば
紅葉やお月見を楽しむ人も多いですよね。
実は、朝鮮にもこの季節ならではの行事がいくつかあります。
ひとつは「チュソク(秋夕)」。
いわば“秋のお盆”のような日です。

家族が集まって祖先に感謝を伝え、秋の実りを祝いながら、
丸い餅“ソンピョン”をみんなで作ります。
形が満月に似ていることから、「家族の円満」を意味しているんだとか。
もうひとつは「キムジャン(冬支度のキムチ漬け)」。

11月ごろになると、家族や近所の人が集まって大量のキムチを仕込みます。
白菜の山、真っ赤な唐辛子、部屋中に広がる発酵の香り。
まさに“冬のはじまりの匂い”です。
キムジャンは、味を作るというよりも、
「人と人との関係を漬ける行事」と言われるほど、つながりの象徴。
笑いながら手を動かしていると、
寒い季節もなんだかあたたかく感じるから不思議です。
そんなふうに、季節や家族との時間の中に文化があるんだなと思うと、
自然と自分のルーツにも意識が向くようになりました。
そういえば私も、小さいころから 朝鮮学校に通っていました。
日本の学校とはちょっと違う校歌や言葉があって、
その頃はなんとも思っていませんでしたが
今になって思うと、あの時間が私の中にちゃんと残っている気がします。
家ではキムチと味噌汁が同じ食卓に並び、
学校では朝鮮語を話し、家では日本語が飛び交う。
そんな“混ざり”の中で育ちました。
昔はどっちが本当の自分なのか分からなくなることもあったけど、
今は素直に思います。
「どっちかじゃなくて、どっちも自分。」
それが私にとっての“文化”なんだと思います。
文化って、国籍や見た目のことじゃなくて、
「自分が大切にしたいと思える習慣や温度」のことだと最近思えるようになりました。
月見や紅葉、チュソクやキムジャンも、
そして過ごした時間も、
すべてが私の中の“文化”です。
文化の日。
みなさんにとっての「文化」は、どんな形をしていますか?
Cho


















































