6月
12
DIARY

部長大陸 ~最終回~

ついに…

やってきました。

部長大陸。

最終回。 

忘れた人、
もう一度おさらいしたい人、

まずは前回までの記事をどうぞ。

部長大陸①回目

部長大陸②回目

部長大陸③回目

部長大陸④回目

部長大陸⑤回目

そして当日。

ついにやってきた。

 

この日、愛南町に新たな歴史が刻まれる。

 

台風など来る陰もなく、
週間天気予報を大きく覆す晴天。

共に戦いを挑む男たちの顔は晴れやかで勇ましい。

 

スタート、ついに始まった。

「スイム」からだ。

しつこいようだが、プールではなく海だ。
当然、波が次々と襲いかかってくる。

 

そもそも目印がまっすぐじゃないじゃないか!

こんな海を1.5キロ泳ぐ。
25メートルプールなら60回泳ぐ距離。

しかも背後からは、
「タイムアウト」通称「足切り」という悪魔が追いかけてくる。
のんびりと自然を楽しむ余裕などない。

残念ながら、
部長の大会公式記録はここまでだ。

スイムラップ、55分23秒。

大会参加者の中でも決して早い方ではない。

…しかし考えてみて欲しい。

水深20Mの大海原で、約一時間休むことなく泳ぐことを、
どれだけの人ができるだろうか。

慣れない初めて着たウェットスーツを身にまとい、
部長は泳ぎ切った。

もうこれで充分じゃないか。

この日大畑部長は、

この後の標高差165メートル、
ひたすら続く登り坂、
下りのブラインドカーブを繰り返す「バイク40キロ」、

心臓やぶりの坂を何度も超える「ラン10キロ」、

記録には残っていないが、

「完走」した。

 

バイクで転倒し負傷をしながらも、

部長はやり遂げた。

きっと、とてつもない達成感を味わったに違いない。

レースを終えた部長は、

「いやー身体ばきばきっすよー」

と笑いながら言う。

来年も出ますか?

「いやーいいよー」

と言うと思ったら、

「来年もまた来たい。制限時間内にゴールしたい」

これぞナインゲーツの誇る「男」、大畑部長。

生まれ育った故郷、四国の愛媛に、

最高の「恩返し」をした部長。

部長大陸はこれで終わりです。

しかし部長の戦いはこれからも続く。

今後とも応援よろしくお願いします。

ありがとうございました。

 

2012-06-12DIARY