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5月
03
DIARY

蟻鱒鳶ル

こんにちは

今日からいよいよ大型連休

皆様予定はたてていますか?旅行や帰省される方が多いと思います

 

さて本日は東京・三田の片隅に、異彩を放つ建築物をご紹介

その名も「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」

名前からして謎めいていますが、実物を見るとその存在感はさらに強烈です

コンクリートむき出しの異形の建物に、思わず目を奪われます

 

この建物は建築家の岡啓輔さんが2005年からたった一人で作り続けています

クレーンもない、重機もない、人手もない、ほぼすべて手作業です。

あるのは情熱とコンクリートのみです

建物の名前は「アリマストンビル」と読みます。

「蟻」「鱒」「鳶」は、それぞれ働き者の象徴としての意味を持ち、

建築への哲学が込められています。

 

なぜこのような建築をしているかというと

建築をもっと身近なものにしたいという思いが出発点だそうです

大量生産・大量消費とは真逆の、

“つくる”という行為そのものに価値を置いたプロジェクト

どんなに非効率でも、自分の手でコンクリートを練り、型枠を組み、少しずつ積み上げていく

 

現代社会に対する一種のカウンターカルチャーとも言えます。

場所は東京都港区三田

JR田町駅から歩いて約10分

静かな住宅街に突如現れる無骨なコンクリートの塊

何階建て?と聞かれても答えにくく、不思議な形状

 

中には階段や部屋もあり、ちょっとした探検気分です

コンクリートには手作業の跡がくっきり

日々の作業の積み重ねがそのまま刻まれていて、時間の層が見えるような気さえします

建築ファンだけでなく、アート好きや観光客の注目も集めています。

蟻鱒鳶ルは、ただの建物ではありません

「人はこんなにもつくれるんだ」と気づかせてくれます

誰かに見せるためでも、売るためでもなく、自分の手で、自分のペースで、ただ“つくる”。

そんな暮らし方に、ちょっとだけ憧れてしまいます。

あなたも“つくる”喜びを感じてみませんか。

 

LE Osakabe

2025-05-03DIARY