皇居東御苑
皇居東御苑に行ってきました。
冷たい北風のなか、観光客が多いのにビックリです。
外国の方が結構来ていました。
大手門から入園(平川門、北桔橋門からも入園できます。)
するとすぐ右手に「三の丸尚蔵館」があります。
ここでは、「明治十二年明治天皇御下命「人物写真帖」の展示が行われていました。
これはすごい、幕末から明治維新そして日清・日露の戦争で活躍した人物の写真一覧です。
大好きな作家のひとり司馬遼太郎の「坂の上の雲」に登場する
秋山好古、山本権兵衛、東郷平八郎、乃木希典、児玉源太郎など
当時20歳台~30歳台の人物写真も展示されていて、ついつい感動してしまいました。
三の丸尚蔵館を出て少し進むと同心番所、
百人番所です。
ここは、江戸城本丸御殿最大の検問所で、鉄砲百人組と呼ばれた根来組、伊賀組、甲賀組、廿五騎組の4組が交代で詰めていたところで、
各組とも与力20人、同心100人が配置され、昼夜を問わず警護に当っていたという所です。
東京大空襲で江戸城のほとんどが焼失した中で、木造の建物が残っているというのは奇跡です。でも、日本の建物はどうしてこんなに美しいのでしょう。
二の丸公園を散策して、汐見坂から本丸へとすすみます。
江戸城の建物は火事と地震と先の戦争でほとんど残っていませんが、
天守閣からは、江戸市中が見廻せたはずです。(写真は天守閣跡からみた北桔橋門)
公園を横切って「松の廊下」跡へ、
ここで浅野内匠頭が吉良上野介を切りつけ、浅野家四十七士の仇討になっていくのだと思うと武士という存在をどう理解したらいいのか考えてしまいました。
最後は、富士見櫓周辺を散策して、江戸城とお別れです。
感想、幕末から維新そして近代日本のために命がけで戦っていた人たちがいたということ。
そして今の日本は、もしかしたら幕末に近い状況なのかも知れないと。