人生が変わる
みなさんおはようございます。
本日はSales Fukadaが担当します。
1/15(水)に第172回芥川賞・直木賞の受賞作が発表されました。
芥川賞には
安堂ホセさんの「DTOPIA」
鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」
直木賞には
伊与原新さんの「藍を継ぐ海」
が選ばれました。
芥川賞と直木賞はどちらも1935年に創設され、
それぞれ異なる文学ジャンルを対象に、現在に至るまで日本文学を支え続けています。
今回は、その歴史と特徴、そして両賞の魅力についてご紹介します。
芥川賞とは?
芥川賞の正式名称は「芥川龍之介賞」。
その名の通り、大正時代を代表する作家・芥川龍之介にちなんで名付けられました。
この賞は、新進作家の純文学作品を対象とした文学賞です。
短編や中編といった比較的コンパクトな形式の作品が多く、文学性や芸術性が重視されます。
芥川賞の歴史と主な受賞者
芥川賞は1935年に文藝春秋社の創設者である菊池寛によって設立されました。
第1回の受賞者は石川達三の『蒼氓』。
その後、戦争の影響で一時中断しましたが、戦後に再開され、若手作家の登竜門としての地位を確立しました。
例えば、太宰治(候補作)、村上龍、吉本ばなな(候補作)、また最近では、お笑い芸人の又吉直樹(『火花』)が
異色の受賞者として話題を集めました。
直木賞とは?
直木賞の正式名称は「直木三十五賞」。
こちらも大正から昭和初期に活躍した作家、直木三十五にちなんで名付けられました。
この賞は、大衆文学を対象としており、エンターテインメント性に富んだ作品が選ばれるのが特徴です。
芥川賞に比べてジャンルの幅が広く、ミステリーや時代小説、SFなども受賞対象になります。
直木賞の歴史と主な受賞者
直木賞も1935年に芥川賞と同時に設立されました。
第1回の受賞者は川口松太郎の『鶴八鶴次郎』。
戦後は、池波正太郎や宮部みゆき、東野圭吾、辻村深月といった大衆文学の名作を世に送り出しています。
幅広い読者層に親しまれる作品が多く、映画やドラマ化される受賞作も増えています。
芥川賞と直木賞の違い
両賞はその対象や目的に違いがあり、以下のように分けられます。
芥川賞
対象作家:新人・若手中心
対象ジャンル:純文学
主な作品形式:短編・中編
直木賞
対象作家:中堅・ベテランも対象
対象ジャンル:大衆文学
主な作品形式:長編も含む
最近の傾向とトピック
近年、両賞ともに話題性の高い受賞作や作家が注目されています。
例えば、芥川賞では又吉直樹が受賞した『火花』が社会現象となり、
多くの読者に文学の面白さを再認識させました。
一方、直木賞では女性作家の活躍が目立ち、多様な視点やテーマを取り入れた作品が高く評価されています。
また、両賞の受賞作が映画化やドラマ化される例が増えており、文学がより身近な存在になっていることも特徴で
す。
芥川賞と直木賞は、日本文学界において新しい才能を発掘し、多くの名作を生み出してきました。
芥川賞が「純文学」という深いテーマを追求するのに対し
直木賞は「大衆文学」という幅広い読者に親しまれる作品を対象としています。
それぞれの受賞作を手に取ることで、日本文学の多様な魅力に触れることができるでしょう。
これからも両賞がどのような新しい才能や作品を発掘していくのか、注目していきたいですね!